日々ぼんやり

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ネイルしてる人は料理をしないでほしいという話

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(素材元:GIRLY DROP

 

 

私は幼い頃、ネイルしている人に対して『料理しない人なんだろうな』と思っていた。

今考えれば偏見以外の何物でもないが、当時は本気で思っていた。

純粋な気持ちで、『あんな爪で料理をするわけがない』と思っていたのだ。

 

実際は、ネイルをしながらも家事育児をこなす人は、たくさんいる。

仕事柄、爪の先までオシャレをする必要のある人も、たくさんいる。

大人になった今は、ネイルしている人を見ても、『料理しない人』とは思わない。

 

けれど個人的な意見としては、

ネイルしている人は、料理をしないでほしい

私自身も、ネイルくらいはしなきゃいけないような職種に就いたことがあった。

けれど、自爪に塗りたくるのではなく、付け爪でやり過ごしていた。

自分の料理を、ネイルした手で作りたくなかったのだ。

 

長い爪で、お米を満足に研げるのか?

食材をうまく切れるのか?

カケラが料理に入ったら…?

 

そう考えると、とてもじゃないけど、色付きのゴテゴテ装飾した爪で、料理する気にはなれなかった。

それを他人にまで願うようになったのには、きっかけがある。

 

少し前まで、気に入って通っていたバーがあった。

料理メインで来る客、酒メインで来る客と様々な店だった。

そこはカウンター内にいる若い女の子が客をもてなす形式だったため、中にいる女の子たちは、こぞってオシャレをしていた。

もちろん、爪も長くキラキラさせていた。

当時の私は、そこで料理を注文したことがなかったせいか、その爪を見ても『お酒を作ることに影響はない』くらいに思っていたのだろう。

だからそれまで、彼女たちの爪を気にもしていなかったのだ。

 

しかしある時、訳あって軽い食事を注文した。

料理が運ばれ、真っ先に目に入ったのは、ポテトサラダの上に飾られた、小さな石

…ん?なんだコレは?

箸に手を付けず、ポテトサラダを眺めていた。

そしてすぐ後に、先ほどの女の子がハムとチーズを運んできた。

そのお皿を持っていた指先には、ポテトサラダに乗っている石と同じ石

…おいおい、まさか。

ハムとチーズを食い入るように見る。

すると…所々、キラキラしていた

持ってきた女の子の爪に、ラメはない。

ラメの主は、カウンター奥のキッチンから出てきた、副店長だった。

 

ネイルに付けていた石が取れて、ポテトサラダの上に。

ネイルを彩っていたラメが剥がれて、ハムとチーズに。

私はすぐさま、店員に伝えた。

店員は深々と謝り、すぐに作り直すように言ってきたが、私はそれを断った。

 

だって、ここにいる子、みんなネイルしているでしょう?

誰が作っても、同じことになるのでしょう?

落ちたら取ればいいって問題じゃないでしょう?

 

私は料理をキャンセルし、お代を払って店を出た。

それからは、あの店には行っていない。

 

昔から、『それ』を恐れていた。

だから子供心に、ネイルしている人は料理をしないものだと思っていたし、そんなことするはずないと信じていたのだ。

大人になり、色々な人生模様をこの目で見て、その考えは間違っていると気付いた。

けれど、『その恐怖』は常に自分の中にあった。

だから自分ではネイルをした手で料理はしなかったし、ネイルしている友人の手料理は、なるべく食べなくて済むよう裏で必死に動いていた。

なのに、本来の売りは女の子の接客とは言え、仮にも料理を出す店で、ネイルのカケラが入った品物を出されるとは思わなかった。

 

 

若い頃に、こんなやり取りを耳にしたことがある。

『そんな長い爪で、お米研げるの?』

『慣れれば問題ないよ』

『そんなに石くっつけて、料理に落ちないの?』

『コーティングしてあるから大丈夫だよ』

彼女たちのその言葉を、信用したことはない。

けれど、実際に問題があった例を体験してしまった私は、さらに今後このまま、思い続けるだろう。

 

ネイルしている人は、料理をしないでほしい。

 

というより、

 

料理する人は、ネイルをしないでほしい。